東京竜泉窯陶芸教室カリキュラムについて
初めて陶芸をされる方には「基礎コース」から始めましょう。(経験のある方はスキップできます。2~3ヶ月で終了します。)
基礎コースを終了すると、ほとんどの形の器を手びねりで作ることが出来るようになります。
当工房での必須カリキュラム はこのコースだけ。このあとは、てびねり中級コース、電動ロクロコース、自由制作コースからお選びいただけます。
基礎コース
1)陶印
まずご自分の印を粘土で作ります。これから作る陶芸作品全てに押していただくことになりますので気に入ったデザインを考えましょう。
2)土練り
荒練りと菊練りの両方を練習しましょう。特に菊練りは時間をかけてゆっくりマスターして下さい。
3)碗作り
粘土の塊を掘り出して碗やぐいのみ、コーヒーカップなどを作ってみましょう。成形と削りを2回に分けて進めます。
4)紐作り
紐状にした粘土を積み上げて成形します。お湯呑みやジョッキから花瓶や大壷までこの技法で作れます。削りの際に取っ手を付けたり、刻文や貼りつけ文様を施すことも出来ます。
5)タタラ作り
粘土をスライスして板状にしたものからお皿を作ります。表面に布目や植物の葉、印等を押して柄をつけることもできます。慣れたらこの技法でマグカップや型による揃いの鉢等も作れます。
6)絵付・施釉
成形した作品の素焼きが上がったら、随時施釉しましょう。鉄や呉須でお好みの絵を描くことができます。
手びねり中級コース
1)徳利とぐいのみ
徳利のように胴体よりも口が小さい形を袋物と呼んでいます。お酒を召し上がらない方は一輪挿などにアレンジしましょう。
2)黒化粧掻落大皿
手ロクロの上に板を固定してより底の広い大皿を作ります。化粧土を使った装飾の方法も覚えましょう。
3)象嵌タタラカップ
違う色の粘土を使って模様を入れていきます。タタラ作りを応用してカップに仕上げていきます。
4)ふたもの1
ふたものの蓋と身の合わせ方にはいろいろなパターンがあります。まず香合のような小さなものを作りましょう。小物入れにすることもできます。
5)ふたもの2
砂糖入れのような蓋と身を別々に作るものがテーマです。実用的に仕上げるためには、つまみの形や合わせた部分の遊びの取り方など注意しなければならないことがたくさんあります。また施釉の際にも注意が必要です
電動ロクロコース
最初の一ヶ月ほどは基礎的な練習をしましょう。その後は形の小さいもの、似ているものから順に挑戦していきましょう。
基礎練習)
ロクロの使い方・土殺し・しっぴきの使い方・
茶碗の制作・削り)
ちょうどご飯茶碗のような大きさ、形を練習します。個人差がありますが約9時間で形になります。
小皿)
手の平に乗るような小さな皿の練習。底を平らに作れるようになりましょう。
中鉢)
ロクロの上に板をすえつけ大物に挑戦。最初は直径30cmくらいのサラダボウルを作りましょう。
切立湯呑・コップ)
切立湯呑はロクロの基本。時間をかけて取り組んでください。
徳利・輪立)
口の小さい器を作るには、エゴテという棒状の道具を使います。
大皿)
ロクロの上に平らに広げた粘土から大皿を作ります。直径40cmくらいを目指します。
大壷)
粘土のかたまりを全部使って、大きな壷を作りましょう。地球の引力との戦いになるでしょう。
ふたもの)
身とフタの大きさを計りながら作ります。いろいろな形を紹介します。
急須)
ふたものができたら、茶漉しやフタをつけて急須、土瓶を作ります。
コンポート・コブレット)
足と器を別々に作っておいて、削り仕上げをしながら接着します。
鶴首壷)
鶴の首の形のような首の長い器を作りましょう。エゴテの使い方がポイントです。
その他)
ご希望に応じてアロマポット・大角皿・扁壺・環壺・透かし彫り壷等のデモンストレーションも行います。