イッチンについて

陶芸技法のいっちんについて、以前行った講義を12分程度の動画にまとめました。少々雑音などありますが、よろしければ参考にしてください。
イッチン紹介ショート動画(56秒)
イッチン講義動画(12分弱)

動画内で使っているプリントはこちら

東京竜泉窯陶芸教室  自由製作課題カリキュラム 「イッチン」           

①イッチンとは、細い口金から白化粧土などを絞りだすように盛り上げ、器の表面に装飾を施す技法です。

②もともと染織の技法だったのを、陶芸に応用したもので、江戸時代に実在した人物の名前ではないか?と言われていますが、語源は定かではありません。

③表面に凹凸ができるため、実用的な器にするには粘土や釉薬の選びかたが大切です。

実技

④成形して、削り仕上げの済んだ生地を用意します。タタラ成形で、削り仕上げが無い場合でも、少し乾いた状態のほうが、適しています。

⑤イッチン用具を用意します。口金が細いので、詰まらないように篩に通した固めの化粧土を用意しましょう。化粧土の濃さは、イッチン部分の断面が、ちょうどカマボコ形になるのが基準です。(角が立たない程度)

⑥下描きが必要な場合は、薄めの赤インクを使います。鉛筆等で描くとそのあとが凹み、残ることがあります。

⑦もしも失敗した場合、全体にやり直す場合は、柔らかいうちにスポンジで拭いとります。一部の修正は、触れるくらいに固くなってからヘラで削り取ります。

⑧素焼きして、釉薬を掛けます。厚めに掛けることで、表面の凸凹をカバーできます。金彩や上絵などと組み合わせても、面白いでしょう。

その他の注意

⑨磁器土、備前土など、一部お勧めできない土があります。

⑩イッチンの化粧土は、準備に時間がかかることがあります。なるべくイッチンをする前のクラスで、声を掛けてください。

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