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辰砂(しんしゃ)について

本来、辰砂とは、硫化水銀によって赤色に発色した好物結晶の名前でその色合いが似ているところから、日本では赤色釉を辰砂釉と呼ぶようになりました。

陶磁器に用いる辰砂釉は、銅を還元で焼いたときに得られる赤色釉のことで、宋の釣窯で盛んに用いられた紅紫釉から発展したものと考えらます。

宋の釣窯が陶器質の素地に、乳濁釉をかけたところに赤色を発色させたのに対して、辰砂手と呼ばれるものは磁器質の素地に、透明感のある釉を用い、そこに銅の成分を発色させているのが特徴です。

鉄分の少ない磁土に辰砂が発色すると深紅色になり、陶器質の赤土などに発色すると朱色になります。またこの釉は窯変しやすく、器全体にまんべんなく発色させることは難しいとされています。

表面に文様をつけたい場合は、素地に凸面を作れば良いでしょう。

 

輪花鉢をロクロで成形してみよう
もともと中国で発祥した辰砂釉(銅赤釉)は中国ものらしい丹精な形がよく合います。
ここでは、全体がお花の形をした輪花鉢の作り方を紹介します。


1)粘土をよく土殺しします。


2)形をまとめたら中央に穴をあけて、


3)それを広げていきます。

4)フチをまず、真っ直ぐのばして


5)次に器らしい膨らみを持たせます。


6)フチを少しそらすとより使いやすいでしょう。

7)最後にキチンと割り付けをしてヘラで花の形に変形します。

8)焼成後。赤くてきれいな輪花鉢ができました。

 

その他辰砂に関する用語

蘋花緑(ひんかりょく・アップルグリーン) 蘋花青とも言う。辰砂釉の赤色が、焼成中になくなって、緑色になってしまったもの。実際には辰砂釉の窯変にようるものは稀で、緑釉を掛けたものが多い。

桃花紅(ピーチブルーム) 辰砂釉の一種で発色が赤色よりもピンクに近いもの。小豆色、えび茶色のものもある。

牛血紅  鮮血のような鮮やかな赤色に発色したもの。

釉裏紅 下絵に銅を用いて、文様を描いたもの。絵付の技法の一種だが、発色の原理は辰砂と同じ。