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東京竜泉窯陶芸教室

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井戸茶碗を作ろう

井戸茶碗は高麗茶碗の一種で「一井戸、二楽、三唐津」という言葉が示す通り、茶人の間で大変珍重されてきました。

制作された年代は600700年前とも、もう少し新しいとも言われていますが、定かではありません。それまで唐物(中国で生産されたもの)が多かった茶碗の世界に入ってきた純朴で力強い井戸茶碗は茶人の好みとも合い、高麗茶碗流行の火付け役となりました。また和物茶碗(日本で焼いたもの)にも強く影響を与えることとなりました。

井戸茶碗の語源については定説がなく、さまざまな説があります。

A)     朝鮮出征のとき、井戸若狭守覚弘という人が持ち帰ったとする人名説。

B)     井戸という言葉が「深い」をさす。すなわち、見込みが深い茶碗という意味。千利休の命名とされる。

C)     韋登という朝鮮の地名から来ているとする説。現在の慶尚南道の普州付近とか、北朝鮮とする説もあるが、特定されていない。ちなみに萩焼の開祖李勺光、李敬兄弟はこの韋登出身とされている。

D)    朝鮮語で釉薬のことを衣土と表すことから来たとする説。

E)     井戸の底から掘り出されたとする説。

F)     天竺、つまり印度から井戸に転化したとする説。

井戸茶碗に関する用語

大井戸 大振りで高台が高く、最も井戸茶碗の特徴を備えている。名物が多いので名物手とも呼ばれている。
小井戸 全体的に作りが小さく、高台も低めのもの。古井戸と表記されることもあるが、特に年代が古いわけではない。
青井戸 もともとは還元炎で焼かれた青みを帯びたものを青井戸と言ったが、現在ではむしろ、平らめの井戸茶碗をさすことが多い。
井戸脇 青井戸茶碗に似ているが約束事が少しずつ甘いもの。
小貫入 小井戸に似ているが、甘いもの。井戸脇、小貫入は約束事が甘いため下手粗品とされるが、かえって別な特徴を持っていて見所のあるものもある。
カイラギ 
(梅花皮、鰄)かえらぎ、かえらげとも言う。
 高台脇に現れた釉の縮れのことで、井戸茶碗の見所の一つ。土と釉の相性が悪い場合に出てくる。もともとはさめやエイの皮のことで、表状が似ているところから、梅花皮とあてるようになった。

実技

  1)井戸茶碗は砂混じりの荒めの土を使います。大道土に5〜10%の砂を混ぜます。
2)ロクロ成形を基本とします。ロクロの回転をゆっくりめに、手を早めに動かすことで、ゆったりとしたロクロ目をつけます。「井戸四段」、「井戸五段」と言う言葉がありますが、削った後にロクロ目を4、5段残すためには、6〜8回転のうちに下から口辺まで一息にのばします。
3)ヘラをあてて形を整えたら、高台部分をしぼります。このとき、底のまん中が少しへこんでも構いません。

4)削り仕上げは、なるべく柔らかいうちに行ないます。理想はかんなを2回あてるだけで完成させること。
高台の中心に残った山は「ときん」と呼ばれています。高めの高台は竹節高台。兜金を残します。

5)素焼のあと透明釉か釣窯釉をかけます。OFで赤褐色の枇杷色にするのが基本ですが、好みでRFで焼き青くするのも良いでしょう。高台脇にカイラギが欲しい場合は工夫が必要です。
  6)釉は総釉で、畳付だけ釉をふき取るか目土で焼成します。茶碗の内側に目跡がほしい人は申し出て下さい。

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